社会とつながり人とつながる

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社会とのつながりについて、大森悟准教授に話を伺いました
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Q. 洋画での社会的な繋がりってなんですか?

A. 極端なことを言えば、常に私たちは社会と繋がっています。既に社会人なのです

宇宙人ではないので、社会に対応しながら日々ちゃんと暮らしていますよね。宇宙人だって地球に住んだら人権を持つかもしれません。企業に就職するとか、クライアントがいる仕事をするとか、分かりやすい構図に身を任せることだけが社会人と言えるのでしょうか。きっとそのような所属や関係だけを見てきたために日本は疲弊してきているのでしょう。洋画では、学生時からグループ展や個展など作品の発表を積極的に行っているし、サポートしています。会場を借りる手続き、企画内容、誰に観て欲しいかなど、準備段階から多くの人々に関わり、意識するはずです。そして、展示作品や会場で観客と直接的にも間接的にも必ずコミュニケーションをとるのです。更に、個人名を前面に出すことも多いので、責任感ややりがいも大きくなります。このような自発的な活動を行う、または理解できるようになると社会にはさまざまな尊敬できる人が存在することや自分らしい生き方が有ることに気付くと思います。つまり大切なのは、自立しているかの問題なのです。洋画ではこのような表現活動を通して、一人ひとりの自立を最終目的に見据えた教育をしています。

Q. 学外での活動の魅力は何ですか?
A. 気付きと発見の連続、世界へ発信出来るチャンスも!

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都心の美術館やギャラリーで展示をすると、多くの著名な作家さんやデザイナー、キュレーターや評論家にも会い、コテンパンに厳しいことを言われるし、びっくりするくらい面倒くさいことも有りますが、みな私たちに愛情を持つ方々で協力的な関係になれる可能性があります。
また、地域的な活動も気付きと発見の連続で、それらをどうカタチにできるか自分自身の成長が必要だし、充実した時間を手に入れられるでしょう。

【学外での展示】
五美大展(会場:新国立美術館/東京五美術大学連合卒業・修了制作展)
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ゼミ展(大学院の各ゼミによる自主展)
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Coil展(会場:銀座のギャラリー3会場)
Coil展とは…本学の洋画研究領域の大学院生は、表現者あるいは研究者としての自立を志して、周りに存在するものを自らに巻き付けるようにし吸収し、少しずつ芯を太らせて います。この未来に向かって日々行う連続的な考察と制作をこの展示で整理し、 確かな教養を構築する機会として学生たちの活動を知っていただければと思います。


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チャリティー展(洋画研究室主催)
洋画研究室では2011年より東日本大震災被災者支援チャリティー展を毎年開催しています。女子美術大学、洋画研究室の教員と大学院生による作品を販売し、収益は義援金のほか被災地支援に充てています。

など