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2011年に学部を卒業した飯山由貴さんの個展の紹介です。

飯山由貴 個展「湯気 けむり 恩賜」

飯山由貴 個展「湯気 けむり 恩賜」
会期 2013年9月4日(水)~9月18日(水) 11:00-19:00
場所 実家 JIKKA 〒101-0021 東京都千代田区外神田3-6-14深野ビル1F
http://www.tokyoartbeat.com/event/2013/D6A9

 飯山由貴はヤフオクなどで買い集めたスクラップ・ブックの内容から、
作者や過去の人物、事件の痕跡を探し、探索していくなかで得たイメージやエピソードを収集する作家です。
今回JIKKAでは、大正時代の皇族や大臣の新聞記事が収集されたスクラップ・ブックが出発点となり、日本が近代国家として成立するための諸条件として社会の表舞台にあらわれた皇后と、前後して進められたハンセン病患者の隔離政策に縁深い場所にまつわる展示を行います。

「亡くなることはよろこび けむりになってはじめて故郷に帰ることができる」というハンセン病回復者の語り部が口にした言葉は、わたしの頭に焼き付きました。奈良の寺にある湯屋で年に一回行われる行事では、遥か昔の皇后が、らい患者の垢をこすり(物語によっては膿を口で吸い)その患者は仏であった、という物語を含んだ湯気がのぼります。その物語をきっかけに作られたプロパガンダのもと行われた日本でのハンセン病政策は、世界に類を見ない人権の抑圧を患者に行いました。それらを横断しながら、ある女性とのおしゃべりにたどりつきます。

<トークイベント>

「忘却に抗うアート ドイツの記憶アートから考える」
2013年9月7日(土)19:00~(入場料¥1000、1ドリンク付き)
ゲスト:香川檀(かがわまゆみ)武蔵大学教員。表象文化論、20世紀美術、ジェンダー論

「断片の星図ースクラップ・ブックへの航路」
2013年9月14日(土)19:00~(入場料¥1000、1ドリンク付き)
ゲスト:木下知威(きのしたともたけ)日本社会事業大学教員。建築計画学、建築史、視覚文化論

トークイベントの予約はy.iiyama2@gmail.com まで

オープニングパーティー 2013年9月6日(金)18:30~

会期中、火曜、木曜、土日は作者が会場にいます。
ぜひ足をお運びください。

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