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洋画専攻非常勤講師の曽谷朝江先生の個展が西村画廊で開催されます。

曽谷朝絵「宙」
作品集「宙色」刊行記念展

会期:11月20日(水)-12月14日(土)
10:30-18:30 日曜・月曜・祝日休廊

レセプション 11月20日(水)17:00-19:00

会場:西村画廊
東京メトロ銀座線 日本橋駅 B1出口より徒歩2分 
東京メトロ東西線 日本橋駅 C4出口より徒歩2分
都営浅草線 日本橋駅 D3出口より徒歩2分
JR東京駅 八重洲北口より徒歩8分

103-0027
東京都中央区日本橋2-10-8
Tel. 03-5203-2800 
Fax. 03-3231-2010
am-key@nishimura-gallery.com
http://www.nishimura-gallery.com/

作品集

『 宙色』 曽谷朝絵
“sora iro” SOYA Asae

テキスト[和英表記]
曽谷朝絵
浅井俊裕(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
A4変型 並製本 143頁
発行:青幻舎
定価 3,999円(税込) 

西村画廊では、2013年11月20日(水) より12月14日(土)まで、この夏から秋にかけて水戸芸術館で開催された回顧的個展を機に青幻舎より発売された曽谷朝絵の初作品集「宙色・sora iro」の刊行を記念して、当画廊では約2年振りとなる彼女の個展「宙」を開催いたします。

曽谷朝絵は1974年神奈川県に生まれ、2006年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻を修了しました。在学中から精力的に作品の発表を重ね、心地良い光に満たされたバスタブなど身近な「光」を独特の表現で描き、2001年に昭和シェル石油現代美術賞展でグランプリ、翌年にはVOCA展で大賞を受賞するなど脚光を浴びました。
2007年に西村画廊で個展「Prism」を開催。水の波紋の中に生じる光のきらめきを自然の法則に基づいて描いた “Circles”シリーズや、空港の光が映り込んだ水滴とその向こうの空港という二つの視点を一枚に描いた“Airport”シリーズなど、「光」の持つ様々な表情を描いた作品は大好評を得ました。
2010年に、資生堂ギャラリーで個展「鳴る色」を開催。曽谷が自身の中で感じていた色が持つ音のイメージとその反響をテーマに、色とりどりに彩色された波紋のような形のカッティングシートを組み合わせた大規模なインスタレーションを縦横無尽に展開し、それまでの「光」をテーマにした作品とは異なる新たな表現が話題を集めました。
2011年には長野のおぶせミュージアム・中島千波館で個展「Swim」を開催、その後、横浜市民ギャラリーで個展形式のグループ展「ニューアート展 NEXT vol.1 Sparkling Days 」に参加しました。横浜市民ギャラリーでは、資生堂ギャラリーのときと同じく会場の一室全体を使って、曽谷が光を感じるときにいつも耳にする音(それは弦楽器のような音で、互いに反響しながら波紋のように広がっていく)を視覚化した「鳴る光」という新作インスタレーションを発表。これまで絵画という二次元でのみ表現してきた「光」を三次元においても独自の表現で示してみせました。

2013年も、前述の水戸芸術館での個展をはじめ、横浜文化賞(文化・芸術奨励賞)と神奈川文化賞(未来賞)の受賞など、大活躍の一年でした。特に、代表作から最新作までが一堂に会した水戸芸術館の個展では、初の映像インスタレーション「宙・sora」を発表し、大きな話題を呼びました。高さ11メートル、9メートル四方の空間で行われたこのインスタレーションでは、花や木、草、光などを描いた色彩豊かなアニメーションを空中に浮かぶ鏡の球体を用い展示室全体に投影することで、色や姿が刻々と変わっていく色彩の森の中を鑑賞者があたかも遊泳するかのような空間を創り出しました。曽谷は、何かをつくろうと思ったとき自身の中で「創造の森」のようなものが生まれきて、それがどんどん育っていくと言いますが、そんな「創造のエネルギー」を表現したのが、このインスタレーションでした。
今回の個展では、原画やイメージ図などこのインスタレーション「宙」にまつわるドローイングを、水戸芸術館では公開されなかった未発表のものを中心に多数展示いたします。
今回の作品集の中で、「描いているうちに、登場する植物たちがどんどん独り歩きして、作者の予想を超えた動きや色彩を要求しだし、それらに引っ張られて、森は展開していきました」と曽谷が書いているように、彼女の「創造のエネルギー」が形になっていく過程の、驚きや新鮮さに満ちたインスピレーションがこれらのドローイングにはあふれています。

ぜひ会場にお越し頂き、曽谷のエネルギーの源泉を感じて頂けたら幸いです。

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