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2020

2020年度一般入試(A日程) 参考作品 (1,2の課題の参考作品となります)

静物画
1.鉛筆による下描き 1時間30分 B4ボード(画用紙)
2.油彩 5時間 F15号キャンバス(油彩画用)  2.鉛筆 5時間 F15号水張りパネル(鉛筆画用)  2.木炭 5時間 50×65cm木炭紙(木炭用)(2はいずれか選択)
3.学力試験
—–
問題:設置された静物を自由に描きなさい。
2020
(モチーフ)
1.洋裁用ボディ
2.Yシャツ
3.木製三角定規
4.ペーパーバック
5.雑貨など
—–
隣接する作品が同一受験者の作品になります(左作品が上記課題2、右作品が1となります)


下描きから光を意識したバランスの取れた構図で、メジャーとリボンの形態を画面の中で巧みに活かしている。
油彩画は紫を基調とした影の色合いに透明感があり、静かな空間に洋裁用ボディが佇む姿が印象的な作品となった。


鮮やかな彩度でバルールを整え全体の空間性を巧みに表現し、平面的にも見える描画方法も特徴となっている。
鉛筆による下描きでは、構図の検討の仕方を確認でき、全体の描画イメージと光の関係を考察していることも理解できる。


鉛筆による繊細な表現と木炭デッサンに負けない力強さを兼ね備えた作品である。
物の形や質量も正確に捉えられている。隅々までしっかりと観察し描写することで、画面に良い緊張感をもたらしている。


コントラストの対比を活かし主役の糸巻きを目立たせた明確な見せ場を持つ作品である。
それぞれのモチーフが持つ質感や色を感じさせるよう中間色の幅がもっと欲しい。
陰影、光の反射の丁寧な観察が大切だろう。

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