女子美術大学 洋画専攻

2019年度一般入試（A日程）　参考作品　(1,2の課題の参考作品となります)

静物画
1,鉛筆による下描き　1時間30分　B4ボード（画用紙）
2,油彩 5時間　F15号キャンバス（油彩画用）　2,鉛筆 5時間　F15号水張りパネル（鉛筆画用）　2,木炭 5時間　50×65cm木炭紙（木炭用）（2はいずれか選択）
3,　学力試験
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問題：設置された静物を自由に描きなさい。

（モチーフ）
1.食器
2.パン、果物等
3.布
4.雑貨等

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同じアルファベットの作品が同一受験者の作品になります（左作品が上記課題2、右作品が1となります）

硬質な皿やビン、柔らかな布など、それぞれの特徴や質感をしっかりととらえ表現できて
いる。安定感のある構図を選び、過剰な演出をせず、モチーフを丁寧に観察し描くことで
透明感ある美しい作品となった。

主役のグラスを中心に中間色をグレイスケールに変化させ、光の方向を演出している。誇張さ
れた手前の布の折り返しの階調が画面に緊張を与えている。ガラスとプラスチックの質感は良
いが、ベーグルに形態感がほしい。

鉛筆による下描きを見ると全体像を光と空間で把握しながらイメージを展開し構図を決定して
いることが理解できる。水彩画のように透明感のある木炭描写テクニックと画面構成、質感表
現などにアイデアを反映させており評価した。

鉛筆による下描きでは多様な考察力が伺える。あえてモチーフ全てを入れた構図でその
場の空気感を伝えており、形体のアウトラインに強弱をつけた描き方はリズミカルで楽し
く、独自性のある絵画表現となっている。