Blog

中西夏之先生のアトリエ訪問

日程は未定ですが、
女子美術大学の授業内で作品をご紹介していただくことになりました。
そして、その際に使用する作品を6月23日木曜日、山梨県大月市にある
中西夏之先生の作品を保管している倉庫へ行ってきました。
その元アトリエの倉庫は約100帖程の大きさで4年程前までアトリエとして
使用されており、大きな作品が多数保管され、その仕事量の多さと
質の高さに息を呑む思いでした。
以前、中西先生の伊豆のアトリエにもお邪魔させて頂いたのですが、
そこにも大きな絵があり、アートフェアへの出品や個展、グループ展と
今も精力的に制作されています。
世に出る作品は限られていますが、その背景には数多くの
エスキースがあり、作家の制作に対するストイックな姿勢を突きつけられ、
いろいろと考えさせられる良い体験となりました。
アトリエの床には、中西夏之先生のものとすぐに分かる絵具の滴りと
白衣に付いた絵具も中西カラーに染まり、先生の哲学者の様な
佇まいを想像させます。
そしてその滴り落ちた絵具のひと雫が呼応し無限に広がり、
アトリエの床を宇宙に変えていました。

中西夏之先生の参加されているグループ展のお知らせです。

『Beyond』
2011年6月3日(金)~7月2日(土)

会場:東京都 谷中 SCAI THE BATHHOUSE
http://www.scaithebathhouse.com/


時間:12:00~18:00
出展作家:
中西夏之
、名和晃平、
イェッペ・ハイン、
川上幸之介
、ブライアン・アルフレッド、
嵯峨篤
休廊日:日、月曜、祝日

中西夏之 略歴
1935 東京都に生まれる
1958 東京藝術大学美術学部絵画科(油絵専攻)卒業
1962 環状の山手線において行為を含む作品を高松次郎、川仁宏らと発表
1963 第15回読売アンデパンダン展に出品
赤瀬川原平、高松次郎と共にハイレッド・センターを創設
1965 土方巽、大野一雄らとの舞踏の協力が始まる
1968 美学校設立の企画に携わる
1969 美学校に「中西アトリエ」を開く
1972 美学校に「中西夏之・素描教場」を開く
1996 東京藝術大学美術学部絵画科教授(-2003)
2004 倉敷芸術科学大学芸術学部教授(-2007)
現 在 女子美術大学芸術学部美術学科客員教授(-2008)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Related Article

洋画専攻SNSリンク

アーカイブ

Translate »