角谷沙奈美 個展「花とゆめ」
04/17
角谷沙奈美 「花とゆめ」
洋画研究室助手の角谷沙奈美さんの個展のお知らせです。
角谷沙奈美 「花とゆめ」
2013年 4月27日(土)~5月19日(日)
12:00 ~ 19:00
月・火曜休
但し、4/27(土)~5/6(月・祝)までは連日営業
オープニングパーティー4/28(日)16:00~
Gallery Forgotten Dreams
135-0021
東京都江東区白河1-3-21 2F
Tel&fax 03-5809-8217
gfd@pf7.so-net.ne.jp
http://www.forgottendreams.biz/
日常の一場面をさりげなく取り上げながらそこに新鮮な発見を与えてくれる、それが最大の持ち味です。今回は、ひとだけでなく植物や動物、場所にも注目し題材としています。
動植物や場所との出会いも、一瞬一瞬新しいものでありながらどこかの「何か」と同じである、と気づかせてくれ、その繋がりに思わず想いを馳せることがあります。
でも日常はそんな感触を押し流してしまい、気持ちはまた拡散し曖昧なものとなっていきます。
そこで唯一残っているのは、一瞬を繋ぎ止めてくれた生き物や場所などの記憶が確かにある、ということだけ。
まどろみの中で不意に意識が覚醒し現実に立ち戻った瞬間、自分が今どこにいるのか判らない、ということがあります。
その時心に浮ぶとても懐かしい気がする記憶とその喪失感。 そうした日常と非日常のあわいのような不思議な感情を呼び覚ましてくれます。
作者のことば
無意識のうちに理解はしているのだろうけれど、言葉では「何か」としか表現できないもの。
家から遠く離れた旅先や、いつもの見慣れた景色の中で。ふと前触れも無く
霧が晴れたように思考がクリアになって、何故か腑に落ちるような、納得するような。
そんな気分になることがある。
けれど、普遍的な物に触れた、その感触だけを指先に残して
唐突に訪れるこの感覚は、すぐにぼやけて消えてしまう。一瞬で散ってしまう花や、
目覚めとともに薄れゆくゆめのように儚く。その後に残る景色、人々、物事
それが私の描こうとするものであり、その感覚を手繰り寄せるように制作を続ける。