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SICF12 グランプリアーティスト展
福士朋子「出口/入口」

2011年10月28日(金)~30 日(日)
ショウケース(スパイラル1F)
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
時間:11:00~20:00 入場無料
主催:株式会社ワコールアートセンター
企画制作:スパイラル

ロッカーなどオフィス用品が並ぶ無機質な空間、
昨日と今日が区別できないような出口のない日々。
つぶやきは世界を変えるのか。

洋画研究室 准教授 福士朋子 先生が青山にあるスパイラルガーデン1F
ショウケースにて「SICF12 グランプリアーティスト展」を開催します。

コメント:
ショウケースでは「出口/入口」をテーマに展示を行う。 スパイラルの玄関でもあるショウケースは、
この空間自体にドアが複数あり、出入りの流れが複雑な場である。 普段は意識しない「出る/入る」と
いう動作や、出口が入口でもあることなど、その他特にその関係に疑問を持たないようなシンプルな反対語、
対照語を元に制作した作品を展示する。フェンスの内/外で分けられた空間、機内の非常口、日本の伝統空間の
内/外の境界についてなど、これまでの作品のテーマをさらに発展させて、マンガの「コマ割り」や、「内語」
という声には出さずに考えている言葉などを用いて、すぐに忘れてしまうような一瞬の経験や意識、
声にならない声を留めていきたいと思っている。 

福士朋子

◆SICF12審査員のコメント◆

南條史生 (森美術館館長)

「出口は入り口なのか、入り口は出口なのか」
SICF12で受賞した福士朋子は、ホワイトボードに描いた漫画というか、いたずら書きのような脱力系描画である。
エスカレーターの上に向かう光景と下に向かう光景が対比されて描かれたり、金網の向こうに飛行機が飛んでいたり、
なんか日常的。お相撲さんが勝負している土俵の内側が私の外側だと言う対比と逆転の発想。
これはいったいなんなのだ?今の時代を表しているのか、共振しているのか、それともずれているのか?
今回の展示のテーマは「出口/入口」。なにか、意味ありげで、トートロジー(同義反復)のような響きがある。
オフィス家具などと一緒にホワイトボードが登場するらしい。ということは平面作品が、彫刻のように物体として
インスタレーションの一部となるわけで、その点では空間的な表現ということになるだろう。それはヘタウマ描画の
周りに、新たな文脈が産まれるという事でもある。不可解で行き場のない時代感覚が、もう一度現実の中に置かれる
現場を早く見てみたい。

【関連リンク_スパイラル】
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2011/10/exhibitionsicf12.html

【関連リンク_スタッフページ】
http://mixed-color.com/?p=198

【関連リンク_福士朋子HP】
http://www.h7.dion.ne.jp/~lucky/works.html

※現在、福士先生のキャラクター、ラッキーちゃんが池袋芸術劇場工事外壁に登場しております。
是非、そちらもあわせてどうぞ!
【関連リンク_『 見て見て☆見ないで 』】
http://mixed-color.com/?p=1259

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