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洋画専攻助手の萩原綾乃さんが企画、参加しているトークイベントのお知らせになります。
是非お越し下さい。

日時:2015年8月8日(土)19:00~21:00

会場:アートラボはしもと 2階 ラウンジ
   〒252-0146 神奈川県相模原市緑区大山町1-43
   (JR横浜線・京王線 橋本駅より徒歩12分)
* 当日は案内表示をします

参加費:無料

お問い合わせ、当日連絡先:042-703-4654
E-mail : doronumacommunity@gmail.com

怪談、都市伝説、恐怖体験などの「怖い話」はなにを意味し、どのように語られるのでしょうか。それらは一般に非科学的であり、非公式なものであり、真偽の定かでないものとされます。しかし、「真実とはなにか」ではなく「私たちはどのように現実を解釈、認識し、再生産しているのか」を考える手がかりとして、「怖い話」は有効ではないかと考えます。

民俗学者の小松和彦によれば、妖怪とは「人々の心の中にある『不安』や『恐怖心』が形象化されて物語化されて社会に吐き出されたもの」であり、さらに「妖怪というもののそれぞれ異常性の背後に、『異人』集団あるいは異なった職業集団というものが見え隠れして」おり、「よく知られた河童という妖怪にも、『異人』に対する偏見や“差別”の意識が働いていた」と言います。つまり異人とは「私たち」の共同体の外部に存在し、得体が知れないがゆえに恐怖を呼び起こす存在と言えるでしょう。そしてその恐怖ゆえに異人に対する差別が正当化されることもあり得るのです。

今回、幽霊、妖怪、怖い話をテーマに、民俗学、社会学、芸術表象などの分野で研究している方をゲストにお招きし、「私たち」が身を置くこの社会について、そしてこの社会で恐怖をもって語られる「かれら」との共生はいかに可能であるのか考えるためのトークイベントを開催します。

企画:菅谷奈緒(アーティスト)

ゲスト:
飯島真理子(芸術表象)
團康晃(社会学、メディア論、エスノメソドロジー)
飯倉義之(民俗学)

主催:泥沼コミュニティ(沼下桂子、萩原綾乃)
共催:アートラボはしもと
協力:女子美術大学
後援 アートラボはしもと事業推進協議会(女子美術大学・桜美林大学・多摩美術大学・東京造形大学・相模原市)

泥沼コミュニティが、アートラボはしもとを拠点に2016年3月まで行う、神奈川県相模原市の橋本地区で行う活動のひとつとして、トークイベント「見えない“もの”の声をきく」を開催します。
私たちは橋本の街をリサーチしていくうち、普段は見えていたり、気になったりする出来事があるのに、なぜか「地域活動」という名目においては見えづらくなってしまうことがあるのでは?という疑問を持つようになり、見えづらくなってしまうものにフォーカスする企画を、アーティスト・菅谷奈緒に依頼しました。菅谷は、見えづらくなっているものを幽霊や妖怪、心霊スポットにまつわる噂を通して見ることができるのではないかと考え、今回のトークイベントを企画しました。
幽霊や妖怪など目には見えない存在について、さまざまな分野で研究している方をお招きして話し合う場をつくります。ぜひご参加ください。

見えない”もの”の声を聞く


http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/bunka/23264/031733.html

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