アペルト15
10/05
非常勤講師の冨安由真先生の個展です。
会場:
金沢21世紀美術館
長期インスタレーションルーム
休場日:
月曜日(ただし11月1日、11月22日、2022年1月3日、3月21日は開場)、11月24日(水)、12月29日(水)〜2022年1月1日、1月4日(火)、1月11日(火)
お問い合わせ:
金沢21世紀美術館 TEL 076-220-2800
本展「アペルト15」では、アーティストの冨安由真が無人の部屋に人為的な超常現象を仕掛けて、鑑賞者に虚構と現実との境目となる「何かの気配」を体験させる。彼女が非科学的なものに語らせるのは、アーティストと鑑賞者の精神が浸透し合って立ち現われる、身体組織を超え出る意識である。冨安の部屋型インスタレーションは、鑑賞者に「目に見えない何かが存在する」というリアリティを与える。展示空間は、その場にいない人のまぼろしが暮らす現実の住み処。それは、アーティストと鑑賞者が作品を媒介にして対置するのではなく、両者が親和する特別の関係によって潜在的に知覚している夢のような物質の存在を感じさせるのである。