「版の時間/ Age of Prints」展
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「版の時間/ Age of Prints」展
女子美術大学アートミュージアム
期間:2012年12月1日(土)~12月16日(日)
10:00 ~ 17:00 (入館は16:30 まで)
※火曜日休館/入場料無料
主催 大学版画学会/版の時間実行委員会
共催 女子美術大学
助成 朝日新聞文化財団
女子美術大学からは、タイダ ヤシャレヴィチ、吉田ゆう が出品致します。
【版画研究室HP】http://www.joshibi.net/hanga/
「版の時間/ Age of Prints」展 企画概要
この特別展示は、浮世絵から始まった版画の文脈性を踏襲し、基本的な版画表現(木版画、銅版画、リトグラフ、シルクスクリーン)だけではなく、ジャンルを横断するような斬新な応用表現、映像や写真を取り込み変化させるデジタル表現、作品の設置される場所をホワイトキューブのような既存の空間に収まらないオルタナティブな表現など、多様化した版画表現の紹介と若手作家支援が目的とした展覧会です。
日本の版画における新たな可能性を研究機関や社会に対して広く公開する事が重要であると考え、今回の展覧会を企画いたしました。
江戸時代中期に発祥した浮世絵は、我が国を代表する優れた美術作品であり、「北斎」や「写楽」の作品に見られる、精緻な技術に裏打ちされたダイナミックかつ独創的な表現は、印象派やその後の美術運動に大きな影響を与え、世界中の人々を未だ色褪せることなく魅了し続けています。それは、些細なことにも気を配り、物事を極めることに長けた日本人の特性が、版画作品に結実したからではないでしょうか。そうした経緯の中で、多様化した表現手段が存在する現在、版画分野に置いても新たな局面を迎えています。こうした状況を踏まえ、既存の美術館やギャラリーでは提示しにくい若手から中堅の研究者(版画家、美術家)にスポットを当て、日本の版画における表現の振幅と新たな可能性を、研究機関や社会に対し、広く公開する事ができると考えています。
今回の企画展の特徴
版画分野について研究及び創作活動している若手研究者を対象とし、展示プランを含めたファイル公募の中から審査員によって出品者を選出し、展示を行います。この特別展に関しては、展示の規制をなるべく少なくし、従来の版画作品はもとより、インスタレーション・立体・連作・映像など、より自由度の高い展示を可能とし壁面や空間全体を各自がプロデュースします。選考後も、展示プラン等も提示させ、発案から設営まで学会と研究者が双方の連携の中で実現させる手法をとります。
2012年7月に審査を行い、既に出品者は決定し、現在展覧会に向けて準備が進んでおります。
出品作家
阿部 大介/ 大坂 秩加/ 加納 俊輔/ 上村 洋一/ 岸 雪絵/ 金 光男/ 構想計画所/
タイダ ヤシャレヴィチ/ 鷹野 健/ 田口 健太/ 堂東 由佳/ 水野 正彦/ 芳木 麻里絵/ 吉田 ゆう
ファイル審査員
建畠 晢[京都市立芸術大学学長]/清水 穣[美術批評家、同志社大学教授]
/滝沢 恭司[町田市立国際版画美術館 学芸員]
【関連イベント】
◎作品紹介ギャラリートーク
12月2日(日)13:00 ~ 14:00
◎シンポジウム「版の時間」
12月2日(日)14:00 ~ 15:30
モデレーター:長尾 浩幸(成安造形大学 准教授)
出演者(予定):大島 成己(京都嵯峨芸術大学 准教授)
倉地 比沙支(愛知県立芸術大学 准教授)
他、出品者の中から3名参加予定
【展覧会に関してのお問い合わせ先】
大学版画学会・版の時間実行委員会事務局
〒480-1194
愛知県愛知郡長久手町
岩作三ヵ峯1-1
愛知県立芸術大学
版画研究室 倉地
TEL:0561-62-1180(内線294, 241, 242)
E-Mail:kurap228@kyi.biglobe.ne.jp