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女子美術大学理事長  大村 智(さとし) 博士 が
平成24年度文化功労者に顕彰されました。


2億5千万人を病魔から守った化学者

大村智博士は、45年余りにわたり抗生物質など微生物の生産する天然有機化合物の研究を続け、460を超える新規化合物を発見し基礎並びに応用研究を推進してきました。それらのうち、25種余りが医薬、動物薬、研究用試薬および農薬として世界中で使用されています。中でも「イベルメクチン」は、動物薬として世界中でも最も多く使われ食料の増産に貢献しているうえ、現在WHOの指導の下、重篤な熱帯病の一つであるオンコセルカ症(河川盲目症)を撲滅するために中南米・アフリカで年間1億人以上に投与され、威力を発揮し2020年にはこれが撲滅されると予測されています。また、オンコセルカ症の他、リンパ系フィラリア症、糞線虫症、疥癬症などにも優れた効果を示し、これらの感染症で本剤の摘用を受けている人は合わせて年間約2億5千万人に達し、人類の健康と福祉の向上に国際的に多大な貢献をしています。
また、大村博士は美術に造詣が深く絵画の蒐集家としても知られており、「優れた美術品というものは、本来は個人だけで楽しむものではなく、人類全ての共有財産である」という思いから、2007年、郷里の山梨県韮崎市に女流画家の作品を常設する韮崎大村美術館を創設し、2008年、韮崎市に寄贈しています。韮崎大村美術館と女子美術大学は相互協力協定を締結しており、在校生、卒業生など本学関係者が美術館を多く訪れています。
大村博士は女子美術大学で1997年から2003年、2007年から現在まで理事長を務めています。博士は就任以来、理事長としてさまざまな改革を推し進めるとともに、2000年の創立100周年記念事業ならびに2010年の110周年記念事業などを成功させてきました。さらに、博士夫妻による多大なる寄付を基に、文子夫人の名を冠した「大村文子基金」を設立し、毎年パリとミラノに研修生を派遣するなど、国際的なアーティスト・研究者の育成を目指し、我が国の芸術文化の振興にも寄与しています。

<略歴>
昭和33年 3月 山梨大学学芸学部自然科学科卒業
昭和38年 3月 東京理科大学大学院理学研究科修士課程修了
昭和38年 4月 山梨大学工学部助手
昭和40年 4月 社団法人北里研究所技師補
昭和43年 9月 薬学博士(東京大学)
昭和43年 10月 北里大学薬学部助教授
昭和45年 10月 理学博士(東京理科大学)
昭和50年 4月 北里大学薬学部教授(昭和59年6月まで)
昭和59年 5月 社団法人北里研究所理事・副所長
平成 2年 6月 社団法人北里研究所理事・所長(平成20年3月まで)
平成 5年 2月 学校法人女子美術大学理事
平成 9年 3月 学校法人女子美術大学理事長(平成15年5月まで)
平成13年 4月 北里大学北里生命科学研究所教授
        北里大学北里生命科学研究所所長(平成15年3月まで)



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